呼吸が苦しい…息を吸うと胸が痛む「胸痛」
胸の痛み(胸痛)は、痛みが生じる位置により原因が分かれます。 胸痛が起こりやすい位置は大きく「表面」「深部」「胸以外」に分けられ、胸の表面が傷む場合には筋肉の炎症や外傷、帯状疱疹などの皮膚疾患が考えられます。
胸の深い部分に痛みがある場合には、心筋梗塞や肺塞栓症などの心臓・血管の病気が考えられます。そして胸以外の痛みでは、食道や胃、十二指腸などの消化器の病気が原因で起こることが考えられます。いずれの場合も、何らかの疾患が隠れていることがありますので、胸痛がある時はお早めに高松市の高松ささき内科ハートクリニックへご相談ください。
息を吸うと胸が痛む、呼吸が苦しい場合に考えられる疾患
呼吸時に胸痛が生じる場合には、次のような疾患が考えられます。
気胸
肺に穴があいて萎縮した状態が気胸で、急な胸痛と息苦しさが症状として現れます、
深く息を吸い込むと症状が強くなります。
肺炎
細菌・ウイルス感染により、肺で炎症が起こった状態です。
肺の機能が低下するため息苦しくなり、息を吸うと胸に痛みが生じます。
そのほか、咳や痰、発熱などの症状も起こります。
気管支喘息
アレルギーにより気管支で炎症が起こり、狭窄してしまう疾患です。
気管支が狭窄することで息苦しくなり、呼吸時に「ヒューヒュー」「ゼーゼー」という異音(喘鳴:ぜんめい)がするようになります。
胸膜炎
細菌感染やがんなどが原因により胸膜で起こる炎症で、鈍い胸痛が特徴的な症状として挙げられます。
大きく息を吸うと症状が悪化し、呼吸困難に陥るケースもあります。
心膜炎
主にウイルスが心筋に感染して炎症を起こし、心筋本来の機能が低下することで、初期には喉の痛みや咳、不整脈、発熱、下痢、嘔吐などの症状を伴う疾患です。そしてその後、咳をしたとき・息を吸ったときの胸痛という特徴的な症状が出現します。
緊急を要する胸の痛み
- 突然、胸が痛くなった
- 胸の痛みがずっと続いている
- 胸の痛みが広がっている
- 吐き気をともなう
- 息苦しさがある
- 冷や汗が出ている
- 血圧や呼吸が乱れている
このような胸の痛みがある場合、緊急性が高いと言えますので、ためらわずにすぐに当院へご連絡ください。
胸の痛みや呼吸が苦しい方はご相談ください
突然胸が痛み出した場合、すぐにクリニックなどの医療機関を受診することが大事です。
緊急性が高い場合、命に関わる恐れがありますので、ためらわずに連絡するようにしましょう。
特に中高年の方で急に激しい胸痛が起こった場合、躊躇せずに救急車を呼ぶようにしましょう。
もちろん、すべての胸痛が緊急性の高いものというわけではありませんが、症状があるということは何らかの異常が起こっていることが考えられますので、早めに相談して適切な診断を受けるようにしましょう。
そうした早期の受診が、将来的なリスクを低減させることに繋がります。