心拍数が高くなる

心拍数が高い、脈が速い?

心拍数が高い、脈が早い?1分間のうちに心臓が拍動する回数が心拍数で、脈拍とは1分間で身体の各部位の血管が拍動する回数のことです。
正常な心拍数は、安静にした状態で1分60~100回とされていて、これ以上だと頻脈と診断されます。
さらに120回以上の場合、何らかの疾患が疑われるため、クリニックを受診して検査を受けられることをおすすめします。

心拍数の正常値は?

次のように心拍数に異常がみられる場合(心拍数50未満・100以上)、何らかの疾患が疑われるため、クリニックで検査を受けて確認するようにしましょう。

心拍数 正常 異常
50未満 運動習慣による影響
平時から心拍数が低い
不整脈
徐脈 など
60~100(基準値)
100以上 緊張によるもの 甲状腺ホルモンの過剰分泌
貧血 など

脈拍のセルフチェック

脈拍は次の方法でセルフチェックできます。
普段からご自身の脈拍を測定しておくことは、心房細動の発見・診断に繋がります。

脈拍のセルフチェック(自己検脈)

  1. 手の平を上向きにします。
  2. 手首の親指側を薬指、中指、人差し指の3本で優しく押さえます。
  3. 15秒程度拍動を蝕知して、脈拍の速度を確認します。
  4. 脈拍が速い(頻脈)・遅い(徐脈)と感じたら、1~2分そのまま継続して測定します。
  5. 脈拍が不規則に感じられる場合は、心房細動などの疾患の可能性があるため、クリニックを受診して詳しく検査してもらうようにしましょう。

心拍数が高いと考えられる原因や疾患

心拍数が高い場合には次のような疾患が考えられます。

心房細動

不整脈のうち、脈が速く打つ場合には心房細動という疾患が考えられます。
動悸・息切れ、めまいなどの症状があり、心房細動があると心不全や脳梗塞のリスクが高まるので注意が必要です。

心筋梗塞

心筋梗塞とは、心臓の筋肉(心筋)に血液を送る血管(冠動脈)が狭窄して、血流が止まって心筋が壊死してしまう疾患です。
脈拍の異常のほか、胸やみぞおちに激しい痛みが生じて、命に関わる場合もあります。
主に動脈硬化が原因で起こり、動脈硬化に高血圧や肥満などの要因が加わるとさらにリスクが高まります。

狭心症

動脈硬化などにより冠動脈が狭窄して、血流が悪くなった状態が狭心症です。
階段の昇降時などに脈拍の異常、胸痛、息切れなどの症状が現れます。

貧血

単位容積の血液中のヘモグロビン(Hb)量が、基準値より少ない状態です。血液が薄くなった状態であるため、それを補うため、脈が速くなることがあります。その他、動悸や息切れ、めまい、倦怠感などの症状を伴うこともあります。

甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)

バセドウ病などの甲状腺ホルモンの異常分泌(甲状腺機能亢進症)が原因で交感神経が刺激され、脈拍の異常(頻脈)や不整脈が起こる場合があります。

不安や緊張、ストレス

不安や緊張、ストレスを感じた時に脈拍が速くなる場合があります。
通常、こうした脈拍の異常は不安・緊張・ストレスの解消とともに治まります。

睡眠不足や疲れ

睡眠時間が足りていなかったり、疲労がたまっていたりすると頻脈などの脈拍の異常が起こることがあります。

心拍数が高く、血圧が高いと心疾患のリスクが上がる

心拍数が高く、血圧が高いと心疾患のリスクが上がる心拍数が速く、加えて高血圧状態にあると、不整脈や心筋梗塞などの心疾患のリスクが高まるとされています。
日本人の死因の上位は心疾患や肺炎、脳血管疾患と言われていますが、これらのうち特に心疾患と脳血管疾患は高血圧が大きなリスクとなるため、心拍数だけでなく血圧にも注意して、心疾患の予防に努めるようにしましょう。

心拍数が高い方、脈が速い方はご相談ください

心拍数が高い方、脈が早い方はご相談ください正常な心拍数は1分60~100回とされていますが、正常な範囲を下回る・上回る場合でも“必ず病気が隠れている”というわけではありません。
ただ、なかには心疾患などの重篤な疾患が原因の場合もあるため、ご自身の脈拍の異常が問題あるのか・ないのかを確認する意味でも、一度高松市の高松ささき内科ハートクリニックへご相談ください。

087-851-6688 WEB予約 LINE予約 WEB問診